トクマス
ナンプレ

ナンプレの解き方のコツ

難しさの段が上がるごとに、使う考え方がひとつ増えます。

トクマスのナンプレは、解くのに必要な考え方で難しさを分けています。本やほかのサイトでは、こうした考え方を「解き方の法則(テクニック)」と呼ぶこともあります。ヒントや解答ツールの説明にも、ここで紹介する名前が出てきます。この記事では、どこで手が止まったかから、次に読む記事と練習する段を選べるようにまとめました。

ナンプレは「数独」の名前でも知られるパズルです(「数独」は株式会社ニコリの登録商標で、トクマスとは関係ありません。呼び名のくわしいことはナンプレのルールと始め方に)。

こんなときは、この記事へ

こんなとき読む記事練習する段
最初の1マスが見つからない最初の1マスの見つけ方やさしい
途中で、どのマスにも数字を置けなくなるメモの使い方(ブロックからの絞り込み)むずかしい
メモを書いたのに、候補が減らないメモの使い方(ペア)上級
ペアを探しても、先に進めないXウィングとXYウィング達人
達人まで解けて、もっと難しい問題がほしいこの記事の「鬼:この先の考え方」鬼

どの考え方で止まっているのか分からないときは、ゲームの「ヒント」を1回使うと、次の1手に使う考え方の名前が出ます。

やさしい・ふつう:2 つの基本

ここしか入らない

ある数字に注目して、1 つの行・列・ブロックの中で、その数字を置ける場所が 1 マスしか残っていないとき、そこに決まります。まわりの同じ数字から縦横に線を伸ばすつもりで見ると見つけやすくなります。ナンプレでいちばんよく使う考え方です。

下の図は「やさしい」の問題で、左上のブロックのどこに「3」が入るかを探したところです。

ナンプレの盤面の図。左上のブロックが青くぬられ、盤にある3のマスと、その3から左上のブロックへのびる1行目・1列目・2列目が黄色くぬられている。左上のブロックの2行3列に、赤丸で3が書かれている
1行目・1列目・2列目には、もう 3 があります。左上のブロックの空きマスのうち、3 を置けるのは2行3列だけです。

この数字しか入らない

1 つのマスに注目して、そのマスと同じ行・列・ブロックにある数字を数えます。8 種類の数字がそろっていれば、残りの 1 つがそのマスの答えです。

下の図は「ふつう」の問題の途中です。赤丸の2行6列から見える範囲(青)にある数字を数えます。

ナンプレの盤面の図。2行6列のマスと同じ2行目・6列目・上のブロックが青くぬられ、2行6列に赤丸で2が書かれている
青い範囲に出てこない数字は 2 だけです。だから、2行6列は 2 に決まります。

最後の1マス

行・列・ブロックのどれかで空きが 1 マスだけになったら、足りない数字がそのまま入ります。

この考え方で解ける段:やさしいのナンプレ・ふつうのナンプレ

むずかしい:ブロックからの絞り込み

あるブロックの中で、数字「4」を置ける候補が、たまたま同じ 1 行に並んでいたとします。4 はこのブロックのどこかに必ず入るので、その行の 4 はこのブロックの中で使われます。すると、同じ行のほかのブロックには 4 が入りません。これが「ブロックからの絞り込み」です。

下の図は「むずかしい」の問題の途中で、「3」の候補だけを書き出しています。

ナンプレの盤面に、3の候補だけを小さく書いた図。上のブロックでは、3の候補が3行5列と3行6列の2マス(青丸)にしかなく、どちらも3行目にある。3行目のブロックの外にある3つのマスの3の候補に、赤い線が引かれている
上のブロック(4〜6列目)の 3 は、3行目のどちらかのマスに入ります。だから、3行目のほかのブロックのマスからは、3 の候補が消えます。

逆向きもあります。ある行で 4 を置ける候補が 1 つのブロックの中だけにあれば、そのブロックのほかのマスには 4 が入りません(トクマスでは「列からの絞り込み」と呼んでいます)。

見つけ方

メモで候補を書き出しておくと、候補が一列に並んでいるところが目に入りやすくなります。

この考え方で解ける段:むずかしいのナンプレ

上級:ペアとトリプル

ペア

同じ行の 2 つのマスに、どちらも「2 と 7」しか入らないとします。2 と 7 はこの 2 マスで使い切るので、同じ行のほかのマスには 2 も 7 も入りません。3 つのマスに 3 つの数字の組がそろえば「トリプル」です。

下の図は「上級」の問題の途中で、4行目の空きマスの候補を書き出しています。

ナンプレの盤面の図。4行目の空きマスに候補が小さく書かれ、4行1列と4行2列の候補はどちらも4と9だけ(青丸)。同じ4行目の4行4列・4行6列・4行7列にある4の候補に、赤い線が引かれている
4行1列と4行2列の2マスで、4 と 9 を1つずつ使います。4行目のほかのマスには、もう 4 は入りません。

隠れたペア

ある行で、数字「3」と「8」を置ける場所が、どちらも同じ 2 マスにしかないとき、その 2 マスは 3 と 8 で決まりです。そのマスに書いたほかの候補は消せます。

この考え方で解ける段:上級のナンプレ

達人:盤面全体を見る

X ウィング

数字「5」について、ある 2 つの行で、5 を置ける場所がどちらも同じ 2 列にしかないとします。どちらの行でも 5 はその 2 列のどちらかに入るので、その 2 列のほかの行には 5 が入りません。4 つの候補マスが長方形に並ぶのが目印です。3 行・3 列に広げたものを「ソードフィッシュ」と呼びます。

下の図は「達人」の問題の途中で、「9」の候補だけを書き出しています。

ナンプレの盤面に、9の候補だけを小さく書いた図。2行目と8行目では、9の候補がどちらも2列目と9列目の2マスだけ(青丸)で、4マスが長方形の四すみに並ぶ。2列目と9列目のほかの行にある3つの9の候補に、赤い線が引かれている
2行目と8行目の 9 は、2列目と9列目で1つずつ使われます。だから、2列目と9列目のほかの行(1行2列・7行2列・1行9列)からは 9 が消えます。

XY ウィング

候補が 2 つずつのマスが 3 つ、「XY」「XZ」「YZ」の形でつながっているとき、どう入れても Z は両端のどちらかに入ります。両端の両方から見えるマスには Z が入りません。

下の図は、別の「達人」の問題の途中です。候補が 2 つずつの 3 マスを、青でぬっています。

ナンプレの盤面の図。候補が2つずつの3マスが青くぬられている。1行2列は2と8、1行5列は2と6、4行2列は6と8。1行5列と同じ列で、4行2列と同じ行にある4行5列の6の候補に、赤い線が引かれている
1行2列が 2 なら1行5列が 6 に、8 なら4行2列が 6 になります。どちらでも、両方から見える4行5列には 6 が入りません。

この考え方で解ける段:達人のナンプレ

鬼:この先の考え方

いちばん難しい「鬼」は、ここまでの考え方だけでは進めない場面がある問題です。候補を仮に置いてみて、矛盾が出るかどうかを確かめる(その候補は違うと分かる)といった、長い読みが必要になります。解答ツールの「次の一手」で、どこまで考え方だけで進めるかを確かめることもできます。実際の鬼の問題で、難所に仮定を置いて抜けるまでの手順はナンプレ「鬼」の解き方で説明しています。

下の図は「鬼」の3問目で、ここまでの考え方を全部使っても止まったところです。

ナンプレの盤面の図。空きマスのすべてに候補が小さく書かれている。候補が2つだけのマスが青くぬられ、4行3列(候補は6と7)は赤い枠で囲まれている
赤い枠の4行3列は、6 か 7。7 を仮に置いて進めると矛盾が出るので、6 に決まります。6 を入れたあとは、ここまでの考え方だけで最後まで解けます。

この考え方で解ける段:鬼のナンプレ

ほかの本やアプリでの呼び名

同じ考え方でも、本やアプリによって呼び名が違います。トクマスでは、考え方がそのまま伝わる日本語の名前にしています。

トクマスの呼び名ほかでの呼び名の例
最後の1マスフルハウス
ここしか入らないヒドゥンシングル(隠れたシングル)
この数字しか入らないネイキッドシングル、単一候補
ブロックからの絞り込みポインティング(ポインティングペア)
列からの絞り込みボックスライン
ペア・トリプルネイキッドペア・ネイキッドトリプル
隠れたペア・隠れたトリプルヒドゥンペア・ヒドゥントリプル
Xウィング・XYウィングXウイング・XYウイング
仮定仮定法、背理法

もっとくわしく

どの記事も、トクマスの実際の問題から取り出した盤面の図で説明しています。

練習のすすめ

新しい考え方を覚えたら、その考え方が出てくる段の問題で試してみましょう(上の表の「練習する段」)。うまくいかないときは、1 つ下の段で基本の見方を復習してから戻ると、見落としが減ります。毎日の問題は曜日で難しさが上がっていくので、月曜から順に解いていくのもおすすめです。

よくある質問

はじめての人は、どの段から始めればいいですか?

「やさしい」からがおすすめです。300問のうち299問は、「ここしか入らない」と「最後の1マス」の2つだけで解けます。はじめの盤面で、すぐ数字が決まるマスが平均18か所あるので、どこから見はじめても進めます。

「やさしい」と「ふつう」は、何が違いますか?

どちらの300問も、メモを使わない3つの考え方(ここしか入らない・この数字しか入らない・最後の1マス)だけで最後まで解けます。違うのは、はじめに入っている数字の数です。やさしいは36〜37個、ふつうは30〜35個で、はじめの盤面ですぐ決まるマスも、平均18か所から平均11か所に減ります。そのぶん、次の1マスを探す時間が長くなります。

メモは、どの段から使えばいいですか?

「むずかしい」からです。むずかしいの300問は、どれもメモを使わない3つの考え方だけでは最後まで解けません。空きマスの3割ほどを埋めたところで決まるマスがなくなるので、そこで候補をメモして、「ブロックからの絞り込み」を探します(300問のうち99%の問題で使います)。

はじめの数字が少ないほど、難しい問題ですか?

いつもそうとは限りません。はじめの数字の平均は、上級が26.9個、達人が27個で、ほとんど同じです。それでも達人では、300問のうち94%の問題で XYウィングが要ります。トクマスでは、数字の数ではなく、解くのに要る考え方で段を分けています。

「達人」と「鬼」は、何が違いますか?

達人の300問は、どれも XウィングやXYウィングまでの考え方で最後まで解けます。鬼の300問は、どれも考え方を全部使っても途中で止まり、候補を仮に置いて矛盾を探す「仮定」が要ります。止まるのは、平均で空きマスの3割ほどを埋めたところです。

むずかしいに挑戦 解答ツールを使う